国内ニュース


 名古屋大学、炭素繊維の水浄化能力を立証

発表日:2012.08.30


  名古屋大学は、同大学工学研究科生物機能工学分野の堀克敏教授らが、炭素繊維が微生物を集めて水を浄化するメカニズムを、帝人(株)との共同研究により解明したと発表した。炭素繊維には、水中の微生物や汚泥を付着させ水を浄化する能力があり、日本各地で実証されてきたが、そのメカニズムは明らかになっていなかった。今回の研究では、炭素繊維の表面電位と、水中において炭素と微生物細胞の間に働く分子間力に由来する引力との二つで、炭素繊維のこの特性を説明できることを示し、炭素繊維の水質浄化能力を科学的に立証した。また、窒素汚染を除去する働きをもつ硝化細菌も、炭素繊維によく付着することから、今後、炭素繊維を利用した廃水処理システムの開発に繋がるものと期待されるという。

情報源 名古屋大学 研究教育成果情報(PDF)
機関 名古屋大学
分野 水・土壌環境
キーワード 微生物 | 水質浄化 | 名古屋大学 | 廃水処理 | 汚泥 | 炭素 | 炭素繊維 | 硝化細菌
関連ニュース

関連する環境技術