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 JAXA、2012年の北極海氷面積が観測史上最小記録を更新

発表日:2012.09.20


  (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2012年の北極海氷面積が観測史上最小記録を更新したと発表した。JAXAでは、2012年7月3日から第一期水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W1)による地球の観測を継続してきた。今回、マイクロ波放射計が観測した海氷データを解析した結果、今年の海氷面積は、8月24日に421万平方kmに縮小した後も減少を続け、9月16日に349万平方kmを記録した。この要因として、春の段階で北極海のほぼ半分の海域が薄い一年氷(前年の夏以降に生成した氷)で広く覆われたこと、夏期に大型低気圧が北極海上空に発生したこと、と推定されている。北極域は、すでに気温低下が始まり、結氷に伴い海氷面積も増加へと転じていることから、9月16日の面積値がこのまま今年の最小値(観測史上最小記録)になるとみられる。JAXAでは、今後も「しずく」による北極海氷の監視を続け、最新の情報を公開するという。

情報源 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA) プレスリリース
機関 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)
分野 地球環境
キーワード 人工衛星 | 宇宙航空研究開発機構 | JAXA | 北極海 | 水循環 | 海氷 | しずく | マイクロ波放射計
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