(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業(株)は、H-IIAロケット21号機による、第一期水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W1)および韓国多目的実用衛星3号機(KOMPSAT-3)等の打上げに成功したと発表した。「しずく」は、地球環境変動観測ミッション(GCOM)の一環として、高性能マイクロ波放射計2(AMSR2)による水循環の観測を地球全体で長期間(10~15年)実施することにより、地球規模の水循環や気候変動を監視し、そのメカニズムを解明することが期待されている。「KOMPSAT-3」は、高解像度の光学機器を搭載し、地球の地理情報解析に必要な高解像度画像の提供や各種の環境観測を行う。今回、平成24年5月18日1時39分(日本標準時)に、種子島宇宙センターからH-IIAロケット21号機を打上げ、打上げ後約16分3秒にKOMPSAT-3を、約22分59秒に「しずく」を分離することに成功。その後、「しずく」が所定の初期軌道に投入されていることを確認した。今後「しずく」はAMSR2アンテナの展開等を行う予定という。