(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、第一期水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W1)の地球物理量プロダクトの提供を、平成25年5月17日から開始すると発表した。これは、搭載している高性能マイクロ波放射計2(AMSR2)が観測したデータから、地表面や大気中から放射される特定の周波数の電波の強さを表す「輝度温度プロダクト」を入力データとして、大気中の水蒸気量や海面の温度など、地球の水に関する物理量を算出した8種類の成果物である。今後、近年その減少が懸念されている北極域の海氷面積や、エルニーニョ・ラニーニャ現象などの地球規模での環境の変化を捉えるのに貢献するとともに、気象庁や米国海洋大気庁などの気象機関で台風や豪雨などに関わる気象・降水予測、漁業情報サービスセンターで効率的な漁場探査のための漁海況情報の作成、アジア開発銀行(ADB)との協力プロジェクトにおけるアジアの国々での洪水対策改善など、様々な分野で利用される予定という。
情報源 |
(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA) プレスリリース
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機関 | (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA) |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 人工衛星 | 気候変動 | 宇宙航空研究開発機構 | JAXA | 水循環 | 気象 | しずく | マイクロ波放射計 | 輝度温度 | 物理量 |
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