農林水産省は、有害化学物質の含有実態調査の結果をまとめたデータ集(平成15~22年度)をホームページに公表した。同省では、食品の安全性に関するリスク管理に不可欠なデータを得るため、農畜水産物・加工食品中の有害化学物質の含有実態を調べている。今回公表したデータ集は、平成18~22年度に実施した有害化学物質の調査結果に、平成17年度以前に実施した関連する調査の結果を加えたもの(分析点数約34万4千点)。これまで単年毎に公表してきた調査結果や調査点数が少なく単年毎に公表しなかった調査結果等について品目毎にまとめた。調査結果によると、ほとんどの農畜水産物・食品中の有害化学物質の濃度は定量限界未満であり、対策を講じなければ健康被害が生じる可能性が考えられるものはなく、安全性が高いことが確認された。同省では、現在実施中の含有実態調査の結果についても、2年毎を目安に、継続的にデータ集としてまとめて公表するという。