持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)は、化石燃料よりも温室効果ガス(GHG)排出量が50%以上少ない輸送用燃料の普及を目指すbelow50の取組を地球規模へと拡大するため、オーストラリアと南北アメリカの3つの地域拠点を設けると発表した。輸送部門のGHG排出量は世界の全排出量の25%近くを占める。さらに同部門の90%が炭素排出量の多い化石燃料に依存している。現在のところ輸送用燃料のうち低炭素燃料の比率は3%にすぎず、今後経済を成長させ、かつ温暖化を2℃に抑えるという目標を目指すには、この低炭素燃料の比率を2030年までに10%に引き上げる必要があるという。地域拠点はbelow50の活動を各地域の経済、政治、地理的状況に合ったものにすることで低炭素燃料市場に大きな影響があると期待される。地域拠点は独自の作業計画を策定するが、地球規模の展望や方向性とも調整する。2018年には地域拠点の拡大が計画されており、中国、メキシコ、フィリピンが有力候補となっている。
情報源 | 持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD) |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | 温室効果ガス | 燃料 | 低炭素 | オーストラリア | 南北アメリカ | WBCSD | GHG | 持続可能な開発 | below50 |
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