カナダは、イギリスなどとともに石炭発電の段階的廃止のための世界同盟を起ち上げると発表した。石炭火力発電は、CO2のほか二酸化硫黄、窒素酸化物、水銀などを排出する大きな大気汚染源で、いまだに世界の発電量の40%を占める。そのため、これを廃止すれば、パリ協定の約束実現に近づくと同時に、健康被害の原因となる大気汚染の大幅削減にもなる。この世界同盟は、炭素回収貯留を伴わない従来型石炭火力発電への資金を制限するなど、従来型石炭発電の短期間での段階的廃止を目指す。また、労働者や地域社会に対して公正公平な方法で、クリーンエネルギーによる成長と気候保護のための政策を協力して推進するといい、カナダの州や都市を含む20以上のパートナーが参加する。世界の再生可能エネルギー発電所新設への投資額はすでに石炭火力発電所を大きくしのいでおり、再生可能エネルギー部門の雇用増は化石燃料産業の雇用減を上回ると予想されている。カナダはすでに、従来型石炭火力発電を2030年までに廃止することを決めており、80%以上が再生可能エネルギーまたはCO2排出ゼロというクリーンな電源構成になっている。
情報源 | カナダ環境・気候変動省 プレスリリース |
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国・地域 | カナダ |
機関 | カナダ環境・気候変動省 |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | 再生可能エネルギー | CO2 | 大気汚染 | イギリス | 石炭火力発電 | 健康被害 | 炭素回収・貯留 | パリ協定 | カナダ環境・気候変動省 |
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