大気中の様々なエアロゾルが、発生源や発生場所に関わらず同じような結末に向かって変化していくことを、コロラド大学の研究者らが発見し、サイエンス誌に研究成果を掲載した。大気中の粒子は様々な有機化合物に覆われているが、数千種類ある化合物のうち、これまで特定されているのは10~30%に過ぎない。また、こうした化合物が様々な反応を何回も繰り返し、複雑に変化していることが最近明らかになり、その多様な動きを追求するのに科学者は苦慮していた。今回の研究では、有機粒子を包括的に捉えるアプローチを採用し、実地観測や研究室での研究を経て、世界中のどこでも、こうした粒子が同じような動きをすることを発見。また、揮発性、酸素・炭素比率という有機粒子の2つの性質を指標として、大気中を漂いながら、有機粒子が変化する様子を示す化学的なマップを策定した。これらの発見は、今後、気候モデルや大気質のモデルに反映され、予測を一層正確にするのに役立つと期待されている。
情報源 | アメリカ国立科学財団(NSF) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ国立科学財団(NSF) |
分野 | 地球環境 大気環境 |
キーワード | 大気汚染 | アメリカ国立科学財団 | NSF | エアロゾル | 気候モデル | コロラド大学 | 有機化合物 | 揮発性 | 酸素・炭素比率 |
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