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 イギリス気象庁、気候変動の影響で記録的な大雨が発生する可能性が将来高まると発表

発表日:2021.03.11


  イギリス気象庁(MetOffice)は、2020年10月3日に英国を襲ったような記録的な大雨が、2100年までに10倍以上の確率で発生するようになる可能性があると発表した。同規模の大雨は、人為的な気候変動の影響を受けない自然な環境では300年に1回の発生頻度だが、現在の気候では100年に1回の発生頻度であり、共通社会経済経路における中庸の排出シナリオ(SSP2 4.5)の下では、2100年には30年に1回の発生頻度になる可能性がある。この調査では、1891年まで遡った英国での「日降水量」の記録としては、2020年10月3日が最も降水量が多かったことも判明した。同日の英国全体での平均降水量は31.7mmで、英国最大の湖であるネス湖の容積(7.4km3)を超える総雨量であった。今まで人為的な気候変動が降雨に影響を与える兆候は、気温と比べると変動性が大きいため一般的には検出が困難であったが、2018年に発表された同庁の論文によると、何らかの兆候が最初に現れるのは極端な降雨であることが示されている。

情報源 イギリス気象庁(MetOffice)ニュース
国・地域 イギリス
機関 イギリス気象庁(MetOffice)
分野 地球環境 大気環境 環境総合
キーワード 気候変動 | 降水量 | イギリス気象庁 | 自然環境 | 大雨 | 排出シナリオ | 日降水量 | 共通社会経済経路 | ネス湖 | SSP2 4.5
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