イギリス気象庁(MetOffice)は、大西洋の熱帯性低気圧の発生数を数年先まで予測する画期的なシステムを開発したと発表した。ハリケーンの形成に影響する熱帯大西洋の環境要因は、遠く離れた北大西洋や熱帯太平洋の海洋状況と強い関連がある。同庁が開発した「10年気候予測システム」は、この関係性をコンピューターの動的モデルで表現し、数年先のハリケーンを予想するという。同庁では、「熱帯性低気圧は地球上で最も破壊力の強い気象現象であり、その発生について信頼性の高い予測ができれば、確実な対策計画を立てることができる」としている。この研究では近年の大西洋のハリケーン活動増大についても調査し、これが海水温の自然変動のみによるものではないとの結論を出している。この研究を実施した同庁のダグ・スミス博士は、この研究が将来的には「温室効果ガス、エアロゾル、火山の噴火、太陽活動等、さまざまな要因の相対的重要性を判断する研究につながる」と期待している。
情報源 | イギリス気象庁(MetOffice) プレスリリース |
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国・地域 | イギリス |
機関 | イギリス気象庁(MetOffice) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 温室効果ガス | エアロゾル | 予測 | 太平洋 | イギリス気象庁 | 海水温 | ハリケーン | モデル | 大西洋 | 熱帯性低気圧 |
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