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 欧州化学物質庁、クロム酸ストロンチウム等7つの高懸念物質を新たに特定

発表日:2011.05.31


  欧州化学物質庁(ECHA)の加盟国委員会(MSC)は、第18回会合において、高懸念物質(SVHC)として新たに7物質を特定した。今回リストに追加される物質は、クロム酸ストロンチウム、酢酸2-エトキシエチル、DHNUP、ヒドラジン、1-メチル-2-ピロリジノン、1、2、3-トリクロロプロパン、DIHPで、「発がん性、変異原性、または生殖毒性」(CMR)のある7物質。DHNUPおよびDIHPはフタル酸エステル類として新たに追加される。また、発がんの危険性からすでにリストに掲載されている塩化コバルト(Ⅱ)の特性として「生殖毒性」の追加が決定し、近いうちに7物質とともにリストに掲載される予定である。さらに、MSCは、試験提案の審査に基づく4つの決議案および遵守チェックに基づく5つの決議案に全会一致で合意した。決議案では、登録者に対し、曝露評価の改善などを求めている。MSCが書類審査する案件数は急増しており、2011年に同意した件数は、現時点ですでに前年を上回っているという。

情報源 欧州化学物質庁(ECHA) プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州化学物質庁(ECHA)
分野 健康・化学物質
キーワード 欧州化学物質庁 | ECHA | 高懸念物質 | 生殖毒性 | SVHC | クロム酸ストロンチウム | ヒドラジン | DIHP | DHNUP | 塩化コバルト
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