(株)ウェザーニューズは、同社のグローバルアイスセンターが、2008年9月10日、北極海北東部のロシア側航路(北東航路)に沿って海氷が消滅していることを確認したと発表した。同社は前月18日に、北極海北西部のカナダ側航路(北西航路)に沿って海氷が消滅し、北極海の海氷が観測史上最も早く減少していることを確認したが、両側(北東・北西)の海氷が消滅したのは1978年に始まった衛星による観測史上初となる。北極海北東部(ロシア)では、ここ2週間高気圧に覆われ、平均と比較し気温はプラス2.5度~7.5度、海水温が0度~プラス3度と高かったため、海氷が飛躍的に減少したと考えられるという。なお、北極海西側では、2008年8月に2007年の最小面積を抜いて観測史上最小面積となり、北極海全体では、2007年に次いで氷が少ない状態が継続しており、同社では、今後も引き続き北極海の海氷の変化を監視していくという。