熊本県は、平成24(2012)年度の温室効果ガス総排出量を公表した。同県の平成24年度の温室効果ガス総排出量は1,350万7千t-CO2で、京都議定書の基準年度である平成2(1990)年度以降、2番目に多い排出量となった。また、基準年度の総排出量(1,114万5千t-CO2)と比較すると21.2%の増加、前年度(平成23年度)の総排出量(1,171万6千t-CO2)と比較して6.2%の増加となった。主な増加要因は、電力などのエネルギー使用量は減少しているが、火力発電の比率が大幅に増加したことに伴い、電力排出係数が大幅に上昇したことによるもの。仮に、東日本大震災前の平成22(2010)年度の電力排出係数で計算した場合、温室効果ガス総排出量は1,099万4千t-CO2となり、平成22年度の総排出量(1,129万4千t-CO2)と比べると、2.7%の減少となるという。