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 岡山大など、畜産由来のバイオガスを燃料とする固体酸化物燃料電池を開発

発表日:2014.12.18


  岡山大学は、岡山県農林水産総合センター畜産研究所との共同研究グループが、畜産(豚糞尿)由来のバイオガスを燃料とする固体酸化物燃料電池(SOFC)を開発したと発表した。共同研究グループでは、5年前から豚糞尿由来のバイオガスの高効率利用(利用効率50%以上)を目指して、バイオガスを燃料とする中温作動型SOFCの開発研究を行っている。今回、バイオガスからの炭素析出を抑制できる触媒の組成を決定し、バイオガスを効率よく利用するための改質装置およびSOFC発電性能評価装置で評価。改質バイオガスを燃料として単セルの発電試験を行ったところ、バイオガスを直接燃料として利用している先行研究の作動温度より約200℃低い600℃でLED電球の点灯に成功した。今回の研究成果によって、バイオガスを燃料とする中温作動型SOFCが実現されれば、分散型電源の充実によって、再生可能エネルギー源の高効率利用が期待されるという。なお、2015年3月18~20日に岡山市で開催される日本セラミックス協会2015年年会で、研究成果を発表する予定。

情報源 岡山大学 プレスリリース
岡山大学 プレスリリース(PDF)
機関 岡山大学 岡山県農林水産総合センター畜産研究所
分野 地球環境
キーワード 燃料電池 | SOFC | 触媒 | バイオガス | 炭素 | 家畜糞尿 | 中温 | 固体酸化物 | 岡山大学
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