新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、タイ王国工業省サトウキビ・砂糖委員会(OCSB)と同国内に建設を進めてきたバイオエタノールの製造プラントが完成し、実証運転を開始したと発表した。砂糖の製造工程で発生するサトウキビの搾りかす(バガス)は、通常製糖工場においてボイラ燃料として使用されるが、製糖工場で必要な量は供給量の60~80%で、残りは余剰バガスとして廃棄されており有効利用されていないのが現状である。今回の実証事業は、バガスからバイオエタノールを効率的に製造する技術の実証を行うもので、2017年2月までの実証運転を通じ、食料と競合しない未利用資源の有効利用を検証する。施設規模はバガス処理能力1,300トン/年で、バイオエタノール生産規模は100kl/年である。今後、実証運転を通じて、運転条件の確立を図るとともに、実証プラント運転状況を見ながら、事業化に向けた商用モデルの設計、調査を開始するという。
情報源 |
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) ニュースリリース
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機関 | 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) |
分野 |
地球環境 ごみ・リサイクル |
キーワード | バイオエタノール | 新エネルギー・産業技術総合開発機構 | NEDO | 実証 | タイ | サトウキビ | バガス | 未利用資源 |
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