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 気象庁、2017年の南極オゾンホールの状況を発表

  気象庁は、2017年の南極オゾンホールの状況について、米国航空宇宙局（NASA）の衛星データに基づく解析結果を発表した。これによると、今年は例年と同様に8月頃に現れ、8月下旬以降、最近10年間の平均値より小さく、9月中旬・下旬には最近10年間の最小値より小さく推移し、11月19日に例年より早く消滅した。今年の最大面積は、9月11日に記録した1,878万km2（南極大陸の約1.4倍）で、1988年以来の小さな値となった。今年のオゾンホールの面積が近年と比較して顕著に小さかった要因は、成層圏の気温が8月中旬以降かなり高く推移したことにより、オゾン層破壊を促進させる極域成層圏雲が例年よりも発達しなかったことが考えられる。なお、世界気象機関（WMO）と国連環境計画（UNEP）の報告によると、南極上空のオゾン層が、オゾンホールがほぼ見られなかった1980年の水準に回復するのは、今世紀半ば以降になると予測されている。

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