気象庁は、2013年の南極オゾンホールの状況について、米国航空宇宙局(NASA)の衛星データに基づく解析結果を発表した。これによると、今年は例年と同様に8月にオゾンホールが現れたのち拡大し、9月16日に今年の最大面積である2,340万km2(南極大陸の約1.7倍)まで広がり、最近10年間の平均と同程度となった。長期的にみるとオゾンホールは依然として規模の大きい状態が継続しており、この原因として、南極上空のオゾン層破壊物質の濃度は緩やかに減少しているものの、依然として高い状態にあるためと考えられる。オゾン層破壊物質の減少がこのまま続けば、南極のオゾンホールは徐々に縮小するとみられるが、オゾンホールの形成・発達は下部成層圏(南極上空約20km)の気温に大きく依存するため、気象条件の変動により、年によっては今年より規模の大きいオゾンホールが発生することも考えられる。同庁では、引き続きオゾン層の状況を観測し、的確な情報提供に努めていくという。
情報源 |
気象庁 報道発表資料
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機関 | 気象庁 |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 気象庁 | オゾン層 | 気温 | 南極 | 成層圏 | NASA | 破壊物質 | オゾンホール |
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