環境省は、「水素サプライチェーンにおける温室効果ガス削減効果に関するLCAガイドライン」と、ガイドラインに準拠した「算定支援ツール」を策定した。水素は、利用時に温室効果ガスを排出しないが、製造、貯蔵・輸送、供給の段階では温室効果ガスが排出される。今回のガイドラインは、水素サプライチェーンに関わる事業者や自治体等が、自ら温室効果ガス削減効果を評価するために作成されたもの。調査の目的や算定範囲、評価対象を設定した後に、データ収集、温室効果ガス排出量の算定及びレビューを行うといったLCAのステップが定義されている。また、既存のガソリン等によるサプライチェーンとの比較などの手法が例示されており、同ガイドラインに基づく計算を支援するために、計算ツール、マニュアル及びサンプル集も整備されている。最新の知見を踏まえつつ、ガイドラインVer1.0等を必要に応じて随時更新していくという。