国際農林水産業研究センター(JIRCAS)は、海外の国際農業研究機関や大学などと共同で、植物が根から物質を分泌して土壌中の硝化を抑制する「生物的硝化抑制(BNI)」に関する研究の加速化を提言した(PlantScience,DOI:10.1016/j.plantsci.2017.05.004)。窒素肥料の多くは、植物体で吸収利用されずに、温室効果ガスの一つである一酸化二窒素(N2O)や水質汚染物質となって環境に放出されている。JIRCASは、BNIの活用による前記の環境問題の解決と植物の窒素吸収向上を目指した研究促進を目的として、2015年に国際BNIコンソーシアムを立ち上げた。今回の提言は、BNI技術の革新性と、その活用に向けた開発研究の緊急性を世界に発信したもの。BNI能を導入・強化した作物の品種改良が広く栽培されると、温室効果ガスの発生抑制のみならず、窒素肥料の節約にも繋がるという。
情報源 |
国際農林水産業研究センター(JIRCAS) プレスリリース
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機関 | 国際農林水産業研究センター(JIRCAS) |
分野 |
地球環境 水・土壌環境 |
キーワード | 温室効果ガス | 土壌 | 植物 | 国際農林水産業研究センター | JIRCAS | 提言 | 品種改良 | 生物的硝化抑制 | BNI | 窒素肥料 |
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