三菱化学(株)は、植物由来のポリカーボネート(バイオポリカーボネート)の開発及び量産化に向け、同社の黒崎事業所(福岡県北九州市)内にパイロットプラントを建設することを決定したと発表した。同社は、持株会社である三菱ケミカルホールディングス社の育成事業の一つとして、バイオプラスチックの開発に取り組んでいる。今回開発したバイオポリカーボネートは、光学特性に優れ、耐光性や表面硬度等に高い機能を有した植物由来の透明耐熱エンジニアリングプラスチックで、ポリ乳酸を原料とした植物由来プラスチックと比べ大幅に耐熱性・耐久性に優れているのが特長。今後、最先端の光学・エネルギー関連部材又はガラス代替用途等拡大が見込まれる市場への展開が期待されており、同社は、当該パイロットプラントで、同製品の量産化に向けた実証研究を実施し、市場開発の促進を積極的に進めていくという。