中部大学、理化学研究所およびポルトガル・エボラ大学の研究グループは、マリーゴールドから分泌される化学物質の線虫抑制メカニズムを解明したと発表した。マリーゴールドは、観賞用草花として広く栽培されているが、農作物に被害をおよぼす「線虫」の寄生や艀化、成長および増殖を抑制する植物の代表格でもある。線虫の抑制効果は、同種の根から分泌される化学物質「αターチエニル」の酸化作用によって発現することが分かっていたが、それを証明する実証的な研究報告はなされていなかった。同研究グループは、酸化ストレスを受けたときに解毒酵素を発生し、緑色に蛍光する「遺伝子組み換え体の線虫」を作製した。この線虫にαターチエニルを投与したところ、表皮で解毒反応を示しながら、死に至る様子が観察された。今回の成果は、残留農薬のリスクや環境負荷の低減に寄与するものであり、さまざまな病害虫対策を組み合わせた管理手法の普及に貢献するものであるという。
情報源 |
中部大学 新着情報
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機関 | 中部大学 理化学研究所 |
分野 |
健康・化学物質 環境総合 |
キーワード | 理化学研究所 | 中部大学 | 線虫 | マリーゴールド | エボラ大学 | αターチエニル | 酸化ストレス | 遺伝子組み換え | 残留農薬 |
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