(株)IHI汎用ボイラは、食品加工工場で発生する「廃食油」の100%燃料利用を想定したボイラシステムを開発し、販売を開始した。このシステムは、貯留タンクで受けた廃食油を専用装置で清浄し、同社が2019年4月に発表した廃食油専焼ボイラ(着火用燃料:A重油)の燃料として活用することで、食品加工プロセスに使用するさまざまな蒸気を発生させるもの。本体の保有水量が少ない貫流ボイラで、同社の試算によれば最大約65%の燃料コスト削減が実現できるため、食品加工分野における省資源化・CO2削減の同時達成に貢献できるという。