凸版印刷(株)は、再生PETフィルムを主基材とし、長時間レトルト殺菌に対応できる透明バリアフィルムを開発した。同社は、食品包材、医療・医薬向け包材や電子デバイス用機能部品の素材として、水蒸気・酸素などのガス透過を防ぐ機能とバリア性能を兼ね備えた透明バリアフィルムを広く販売している。一方、2012年から使用済みPETボトルを粉砕・洗浄した後に高温で溶融・減圧・ろ過などを行い、再びPET樹脂に戻した「メカニカルリサイクルPET」を80%使用したラミネート包材の提供を開始しており、2016年にはメカニカルリサイクルPETを活用したレトルト対応の透明バリアフィルム(以下「レトルト対応グレード」)を開発、上市している。今回、蒸着技術やコーティング技術を応用し、従来のレトルト対応グレードより高温で長時間のレトルト殺菌条件である130℃・110分加熱でもバリア性が維持できる透明バリアフィルムを開発した。大容量の業務用食品やペットフード等の包材として活用可能。リサイクルPETを用いない従来製品に比べてCO2排出量を約17%削減できるという。
情報源 |
凸版印刷(株) ニュースリリース
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機関 | 凸版印刷(株) |
分野 |
ごみ・リサイクル 環境総合 |
キーワード | 凸版印刷 | コーティング | メカニカルリサイクル | バリアフィルム | 再生PETフィルム | ラミネート包材 | 蒸着 |
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