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 森林総研、雪に覆われた森林の機能に関する試行的研究の成果を紹介

発表日:2021.03.16


  森林総合研究所は、フィンランドやポーランドの大学・研究機関と共に発表した、冬季の森林浴が若者の心理的リラクゼーションに及ぼす影響に関するパイロット研究の成果を紹介した。この研究は、森林浴がストレス予防等に効果があるという報告は多いものの、地面と樹木に積雪がある環境における森林浴の効果(以下「冬の森林浴」)については十分な理解が進んでいないという観点から行われたもの。フィンランドの大学生22名に、20-25cmの積雪のある森林環境と、建物と積雪のある対照環境を15分間体験してもらい、体験の前後で質問紙による調査を行い、気分状態や感情・回復感・活力感にかかる指標を分析した結果、「冬の森林浴」によりネガティブな気分状態が改善され、回復感が向上し、ポジティブな状態が持続することが確認された。国内の積雪地帯における森林空間の保全・活用を考えていく上でも重要な知見になるという。

情報源 森林総合研究所 研究成果
機関 森林総合研究所
分野 環境総合
キーワード 森林総合研究所 | 積雪 | フィンランド | 森林浴 | 心理的リラクゼーション | ストレス予防 | 気分状態 | 回復感 | 活力感 | 森林空間
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