(独)森林総合研究所は、年輪の炭素同位体比が地域や年によって異なることを利用して、木材の産地を高精度・高信頼度で判別する技術を世界で初めて開発したと発表した。現在、農地転換・違法伐採等により世界中から毎年本州の3分の2以上の面積の森林が失われている。今回、同研究所は、木材の産地を高精度で判別する技術が開発されれば、違法伐採の抑止につながることが期待できるとし、食品・農産物の産地判別に広く用いられている安定同位体フィンガープリントを木材(原木丸太)に適用して、木材の産地判別における有効性を調べた。この方法は、産地がわからない木材の年輪の炭素同位体比の経年変化のパターンと、産地が明らかな木材のパターンを比較し、産地未知材との類似性が最大になる地点を推定産地とする。これにより、木材の産地を誤差100~300kmで判別することが可能で、違法伐採・産地偽装抑止のための木材の産地判別技術として期待されるという。
情報源 |
(独)森林総合研究所 プレスリリース
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機関 | (独)森林総合研究所 |
分野 |
地球環境 自然環境 |
キーワード | 森林総合研究所 | 木材 | 違法伐採 | 年輪 | 炭素同位体比 | 産地判別 | フィンガープリント | 産地偽装 |
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