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 森林総研、ケナガネズミが交通事故に遭いやすい景観を特定

発表日:2021.04.26


  森林総合研究所とNPO法人どうぶつたちの病院 沖縄は、「ケナガネズミ」が自動車にひかれて轢死(れきし)しやすい「景観」を特定した。同種は南西諸島などに生息する絶滅危惧種で、頭から尾の先までの長さが60 cmを超える個体も見られる日本最大の野ネズミ。夜行性で樹上生活を営んでいるが、しばしば採餌などのために地上に降りる。移入されたマングースに捕食されることが多く、交通事故死(ロードキル)する事例も数多く報告されている。今回、沖縄本島北部の「やんばる国立公園」内を横断する道路において、ロードキルの発生頻度と道路周辺の植生などの関係を解析した結果、「樹高の高い成熟した森林」や「種子が餌源となるリュウキュウマツ」が多い場所ほどロードキルが多く、道路の形状(カーブのきつさ)はロードキルにあまり影響していないことが明らかになった。見通しのよい直線道路であっても車にひかれてしまう動物であることを理解し、生息適地周辺における重点的な注意喚起や、専用オーバーパスの設置などを進める必要があるという。

情報源 森林総合研究所 研究成果
機関 森林総合研究所 NPO法人どうぶつたちの病院 沖縄
分野 自然環境
キーワード 絶滅危惧種 | 景観 | マングース | やんばる国立公園 | 南西諸島 | ロードキル | 轢死 | 野ネズミ | リュウキュウマツ | オーバーパス
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