千葉市動物園は、ライオンやハイエナのQOL(クオリティ・オブ・ライフ(=充実度・満足度))向上を目指し、有害駆除されたイノシシを餌に活用するための資金について、「クラウドファンディング(クラファン)」を活用して募ると発表した。近年国内各地でイノシシが増え農業被害が増加しており、千葉県内のイノシシのよる農作物被害額は年間2億円前後・年間2万頭超が捕獲されている。これらの多くが埋設または一般廃棄物として処理されており、処理費用の増加についても課題となっているという。一方、肉食動物に対し毛皮や骨などがついたままの状態で給餌すること(屠体給餌)は、栄養面だけではなく「皮を噛み切る」「骨をかみ砕く」刺激が動物本来の採食に対する心理的欲求を満たしQOL向上に資すとされており、欧米の動物園では広く実施されている。今回、千葉市動物園は駆除イノシシを活用することで、肉食動物のQOL向上を目指すためクラウドファンディングに挑戦する(目標資金:100万円(予定)、プロジェクトページ公開日:令和3年6月1日)。給餌は生食でおこなうため、イノシシ肉をE型肝炎などのウィルスの不活化処理が必要となり、資金は処理・調達等に充てられる。
情報源 |
千葉市 記者発表資料(PDF)
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機関 | 千葉市動物園 |
分野 |
ごみ・リサイクル 自然環境 |
キーワード | ライオン | QOL | イノシシ | クラウドファンディング | 千葉市動物園 | 屠体給餌 | ハイエナ | 有害駆除 | E型肝炎ウィルス | 不活化処理 |
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