厚生労働省は、令和4年度の「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」実施概要を紹介した。同省は、労働災害防止団体などと連携し、事業場への熱中症予防に関する周知・啓発を行う他、熱中症に関する資料やオンライン講習動画等を掲載しているポータルサイトを運営している。令和3年の速報値では、死亡を含む休業4日以上の死傷者数は547人、うち死亡者数は20人となっている。業種別にみると、死傷者数については、全体の約4割が建設業と製造業で発生している。また、死亡者数は、「建設業」、「商業」の順に多く、被災者の救急搬送が遅れた事例が見られる。さらに、入職直後や夏休み明けで暑熱順化が不十分とみられる事例(死亡災害20件中9件)や、暑さの指数である「WBGT値」を実測せず、その結果としてWBGT基準値に応じた措置が講じられていなかった事例(死亡災害20件中、日頃からWBGT値を実測していたことが確認された事例は5件のみ)なども含まれている。そのため、令和4年度は、「初期症状の把握から緊急時対応までの体制整備」、「暑熱順化が不足していると考えられる者の把握」、「WBGT値の実測とその結果を踏まえた対策の実施」について重点的に呼びかける。
情報源 |
厚生労働省 報道発表資料
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機関 | 厚生労働省 |
分野 |
健康・化学物質 |
キーワード | 熱中症 | 厚生労働省 | 製造業 | 建設業 | ポータルサイト | 暑熱順化 | 救急搬送 | 労働災害 | WBGT値 | 死亡災害 |
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