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 WWFジャパン、チョウザメの危機的状況をレポート

発表日:2022.07.21


  (公財)世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)は、大型の魚類「チョウザメ類」の深刻な状況をレポートした。2022年7月21日、IUCN(国際自然保護連合)は、絶滅のおそれのある世界の野生生物のリスト「レッドリスト」の最新版を発表し、長江(中国)に生息する2種(ヨウスコウチョウザメ、ハシナガチョウザメ)の野生絶滅が確認されたことを明らかにした。チョウザメは、その卵が高級食材の「キャビア」として、高値で取引されることから、地域によっては100年以上にわたり乱獲が続けられてきた。各国がチョウザメの漁獲を禁止し、国際取引が規制されるようになってからも、密漁や密輸(違法取引)が横行している。WWFは、チョウザメの未来を守るためには、さまざまな産業での水利用や、開発の在り方を早急に見直し、国境を越えて流れる大河川の「流域」を、一つのつながった自然として捉え、保全していくことが必要と捉えている。そして、IUCN、WSCS(世界チョウザメ保全協会)、さらには水利用とその責任について、先進的な取り組みを志向する企業と協力し、科学的研究や、流域での環境意識の向上を含む、保全プロジェクト推進に尽力していくという。

情報源 (公財)世界自然保護基金ジャパン WWFの活動
機関 (公財)世界自然保護基金ジャパン
分野 自然環境
キーワード IUCN | チョウザメ | レッドリスト | WWF | 乱獲 | 野生絶滅 | ヨウスコウチョウザメ | ハシナガチョウザメ | キャビア | 密漁
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