沖縄奄美自然環境事務所は、環境省、鹿児島県、奄美大島5市町村が共同で「奄美大島における生態系保全のためのノネコ管理計画」ロードマップの進捗評価とそれに基づくロードマップを改訂した。ノネコの捕獲排除は、南西部でノネコの低密度化や在来種の回復を概ね達成と評価している。譲渡は多くの人や団体の協力で推進できている。「ノネコの発生源対策」は、重点地区A(集落地区を重点地区AからCに分類、重点地区Aは希少種の保全上重要な地域に隣接した地区)では数値目標達成。市街地地区でもノラネコの不妊化や適正飼養を推進し、適正飼養の普及啓発を行っていく。同省では2018年度から森林域のノネコ捕獲を実施しており、捕獲開始当初は約16km²での捕獲であったが、2020年度にはエリア区分の見直しとノネコの生息状況に応じた作業内容を変更、現在は8つの低密度維持地域と3つの重点捕獲地域で、島全体の約3分の2に相当する 474.1km²で捕獲作業を実施している。多くのエリアでノネコの識別個体数は減少しているが、里からの流入や繁殖が確認されているため、捕獲作業継続と、全域での捕獲作業が行える体制整備が必要となる。同省では、2025年度から全域で捕獲とモニタリング開始を目標に掲げ、引き続き捕獲効果の検証を行うという。
情報源 |
沖縄奄美自然環境事務所 報道発表資料
〔参考〕奄美大島ノネコ管理計画最終目標達成に向けた取組の評価(PDF) |
---|---|
機関 | 沖縄奄美自然環境事務所 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | モニタリング | ペット | 鹿児島県 | 奄美大島 | ノネコ | 沖縄奄美自然環境事務所 | 猫 | 適正飼養 | 奄美大島における生態系保全のためのノネコ管理計画 | 捕獲作業 |
関連ニュース |
|