外務省は、平成22年5月21日(金)、パラグアイ共和国の首都アスンシオンにおいて、同国に対する環境プログラム無償資金協力「森林保全計画」に関する書簡の交換が行われたと発表した。同国では、農地拡大や牧草生産のための森林伐採による森林減少が問題となり、森林保全・管理が喫緊の課題となっている。今回の計画は、同国全土の森林保全・管理を目的に、森林の植生状況の調査、関連基礎情報の収集・分析・管理等の活動に必要な機材等を供与するもの。これによって、同国の森林保全計画の立案、森林面積の維持・拡大等に貢献するとともに地球規模課題である温室効果ガスの削減が期待されるという。我が国の同案件への協力は、鳩山イニシアティブの一環として実施するもので、全ての主要国による公平かつ実効性のある枠組みの構築と意欲的な目標の合意を目指して、コペンハーゲン合意への賛同に向けた働きかけも含め、パラグアイと引き続き気候変動分野で連携していくという。