科学技術振興機構(JST)は、戦略的創造研究推進事業(CREST)の研究領域「海洋とCO2の関係性解明から拓く海のポテンシャル」における2024年の新規採択課題5件を発表した。東京大学大気海洋研究所の伊藤進一教授が総括を務めるこの研究領域では、海洋とCO2の関係性に関する新たな視点を提供し、海洋のポテンシャルを活用した気候変動対策を目指す。研究は「海洋の炭素吸収・貯留・隔離プロセスの解明」、「海洋生態系サービスへの影響評価」、「革新的な基盤技術の開発」の3つの柱で進められる。---今回の公募では、沿岸域と外洋研究の隔絶を埋める新たな視点や、ビッグデータ解析とAI技術を結び付けた提案が重視された。最終的に、30件の提案から5件が採択された。採択された課題には、グリーン×ブルーカーボンの可視化、プランクトン動的環境適応モデル、海洋生物の鉛直移動によるCO2隔離機構、難分解性多糖のブルーカーボン活用、ライダーを利用した海中CO2の計測技術の開発が含まれる。---JSTは、来年度も異分野融合による革新的な研究提案を期待している。
情報源 |
科学技術振興機構(JST) プレスリリース
CREST ホームページ |
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機関 | 科学技術振興機構(JST) |
分野 |
地球環境 自然環境 水・土壌環境 環境総合 |
キーワード | 炭素吸収 | ビッグデータ解析 | AI技術 | ネガティブエミッション技術 | Carbon Blue-X | 異分野融合アプローチ | ライダー計測技術 | 貯留プロセス | 温暖化影響評価 | 海洋生態系サービス |
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