イグス(ドイツ本社)は創業60周年を記念し、廃プラスチック製自転車『igus:bike(イグスバイク)』で世界中を走行するツアーを実施する。ツアーはドイツ・ケルンを出発点に、2025年春に日本に到着する予定で、約16の国と地域を巡る計画である。igus:bikeは、漁網を中心とした廃プラスチックを原料に使用したサステナブルな自転車である。プラスチックを開発・製造する企業としての社会的責任を果たすべく、イグスとMTRL社が「プラスチックの廃棄を循環に転換させる未来の移動手段」というコンセプトで約4年の期間を経て開発した。プラスチック製の自転車は、長持ちすると同時に潤滑剤を使うメンテナンスが不要で、屋外使用での腐食や汚れに強い耐性を発揮する。この自転車は、イグスのモーション・プラスチック技術と環境に対する理念を体現する製品である。2024年10月15日、ドイツ本社にてワールドツアーのプレスイベントが開催され、ツアーの開始が宣言された。イベントでは、総面積22,000㎡におよぶ新工場もお披露目された。ドイツ国内では1か月にわたり、igus:bikeでイグスと関係の深い顧客を訪ねたり、ハンブルク港やライン川などのスポットを走行する。その後、igus:bikeはアジアへ輸送され、各地の都市やサイクリングスポット、顧客企業を巡るという。