農林水産省と環境省は、「低タンパク配合飼料利用による豚のふん尿処理からのN2O排出抑制」が、農林水産省での検討・策定を踏まえ、環境省の「オフセット・クレジット(J-VER)制度」の対象プロジェクトとして位置づけられたと発表した。J-VER制度は、国内のプロジェクトにおいて実現された温室効果ガスの排出削減・吸収量を、自主的なカーボン・オフセットに用いられるクレジットとして認証する制度で、平成20年11月に創設された。今回新たに追加されたプロジェクトは、養豚において、通常の飼料に代えて低タンパク配合飼料を給餌することにより、養豚に伴う排泄物管理からのN2O(一酸化二窒素)排出量を抑制するというもの。これにより、国内では初めて、N2O(一酸化二窒素)の排出削減量を「カーボン・オフセット」に利用することが可能になった。また、既存の方法論のうち、「廃食用油由来のバイオディーゼル燃料の車両等における利用」について、一部修正が行われた。