環境省と農林水産省は、ドイツ・ボンで2010年8月2日〜6日に開催された「気候変動枠組条約の下での長期的協力の行動のための特別作業部会第11回会合(AWG-LCA11)」及び「京都議定書の下での附属書I国の更なる約束に関する特別作業部会第13回会合(AWG-KP13)」の結果を公表した。今回の会合でも、途上国と先進国の対立構造は変わらず、途上国は先進国に対してCOP16における京都議定書第二約束期間の決定、排出削減目標の大幅な引上げや資金支援の増大等を強く求めつつも、途上国自身の緩和行動の透明性確保(MRV)等に抵抗。一方、我が国を含む先進国は、全ての主要排出国が義務を負う国際枠組みを目指し、途上国の緩和行動やその透明性確保を求めるという状況であった。また、作業部会と並行して行われたREDD+パートナーシップ(REDD+:途上国における森林減少・劣化に由来する排出の削減等)では、2010年までの作業計画及び2011〜2012年の作業の要素案及び作業計画策定の行程表が合意された。次回のAWG会合は、2010年10月に中国・天津で開催される予定。