環境省及び外務省は、平成21年8月10日~14日にドイツ・ボンで開催された、「条約の下での長期的協力の行動のための特別作業部会(AWG-LCA)」及び「京都議定書の下での附属書I国の更なる約束に関する特別作業部会(AWG-KP)」の非公式会合の概要と評価を公表した。AWG-LCAでは、各国からの提案をほぼそのまま取り込んだ交渉テキストの項目ごとにグループに分かれて議論を行い、各国の意向を踏まえて提案が整理され、次回のバンコク会合に向けて新たな論点整理ペーパーが作成されることとなった。AWG-KPでは、附属書I国の数値目標について技術的な検討が行われたほか、先進国全体の削減量や各国の目標の決め方、基準年等の一般的な論点について意見交換が行われた。今次非公式会合では、バンコク会合に向けて交渉テキストの各国提案の整理を行う方向で議論が進められたものの、締約国間の基本的立場の違い、とりわけ先進国と途上国の見解の開きに大きな変化はなかったという。