日本風力開発(株)、トヨタ自動車(株)、パナソニック電工(株)及び(株)日立製作所は、青森県六ヶ所村において、低炭素社会実現に向けた効率的なエネルギー利用を実証することを目的に、世界初の大規模蓄電池併設型風力発電所を活用した住民居住型のスマートグリッド実証実験を開始すると発表した(実施期間:2010年9月16日~2012年7月(予定))。今回の実証実験では、系統電力から独立した電力網(クローズドグリッド)を独自に構築し、電力供給側と需要側を協調させながら、実証する地域全体でのエネルギーマネジメントを行う。具体的には、六ヶ所村内に実証棟「スマートハウス」を新設し、スマートメーター(自動検針システム)やHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)等を設置して実生活データを収集するとともに、電力供給側と需要側の双方に蓄エネルギー機器(蓄電池等)を設け、「コントロールセンター」でICTを利用した需給調整を行う。その際、様々な国・地域における電力事情を想定したシナリオに基づき、エネルギー利用の効率化を実証するという。