大日本印刷(株)は、大型の太陽電池パネルを用いて、店内照明のエネルギーからPOP(店頭広告)用の電力を得るPOP用電力供給システムを開発したと発表した。同社はこれまで、発光したり動いたりして生活者の注意を引き付けるPOPを提供してきたが、その多くは、交換や廃棄に手間がかかる使い捨ての電池や、設置場所によっては必要な電力を得にくい小型の太陽電池を電力源として使用していた。今回開発したシステムは、商品陳列棚の上方に大型の太陽電池パネルを搭載し、店内照明のエネルギーを利用して発電した電力を、分配器を通じて商品陳列棚の各所に設置したPOPに供給するもので、既存の商品陳列棚をそのまま使用することができる。同社は今後、テスト運用を実施した後、2011年春に販売を開始する予定という。