日産自動車(株)は、持続可能なゼロ・エミッション社会における新しいモビリティへの提案を行うとともに、同提案を具現化するモデルとなる電気自動車(EV)のコンセプトカーを公開した。このコンセプトカーは、高齢者や単身者世帯の増加といった社会背景や、乗用車の近距離移動・少人数乗車の使用実態に着目し、持続可能かつ効率的で使い勝手のよい移動手段として提案したもの。その特徴は、以下の4つのキーワードと概要で表されるという。1)革新-近距離移動及び個人用途に適した新しい二人乗り小型モビリティ、2)簡単-誰にでも運転や駐車がしやすい車両サイズ、3)安全-オートバイと同等の機動性と高い安全性の両立、4)クリーン-走行中の排出ガスゼロ。同社は、このコンセプトカーを活用し、公共交通機関とEVをITで連携させるサービスや、時間帯によって用途(個人の通勤用、社用車)を使い分ける2モードEVカーシェアリングなどのサービス、及び市街地や観光地での回遊性向上による地域活性化への寄与などの検討を行うという。