清水建設(株)は、アルメニアで進めてきたメタンガス回収のCDM(クリーン開発メカニズム)プロジェクトにおいて、11,664t-CO2の排出権を獲得したと発表した。このCDMプロジェクトは、アルメニアの埋立処分場に埋設処分された有機性廃棄物から発生するメタンガスを回収するもので、プロジェクトの発掘から排出権獲得まで一貫対応した例としては国内初となる。今回、国連CDM理事会から発行された排出権は12,022t-CO2で、うち2%の240t-CO2を国連の規定により気候変動適応基金へ供出し、残りの1%の118t-CO2をアルメニア政府に分配することから、残りの11,664t-CO2が同社の権利となる。同プロジェクトでは今後、国連が承認する2023年末までの実施期間において、全体で約27万t-CO2の排出権を創出できる見込みという。同社は現在、今回の案件を含めて5ヶ国で6件のCDMプロジェクトを進めており、今後獲得する排出権は、オフィスビルや生産施設のCO2削減に取り組んでいる企業と相対取引を行うという。