川崎重工業(株)は、シンガポール国内のコージェネレーションシステム向けに、発電出力6,320kWのガスタービン発電設備を納入したと発表した。同コージェネレーションシステムは、エンジニアリング会社であるユーロアジアティック・マシナリー社が、不二製油(株)グループ会社のフジオイル・シンガポールの工場内に建設したもので、天然ガス焚きのガスタービン発電設備と、排熱回収ボイラ(最大送気蒸気量40トン/時)で構成されている。同システムは、ガスタービン発電設備によって発生する電力に加えて、ガスタービン発電設備の排ガスを利用して排熱回収ボイラで排熱を蒸気として回収することにより、高い総合効率を達成する。このシステムで発生する電力と蒸気は、工場内の生産設備に全量供給され、エネルギーの安定供給に寄与するという。同社は今後、シンガポールのみならず、東南アジア地域でのガスタービン発電設備の市場開拓を強化していくとしている。