経済産業省は、マテリアルフローコスト会計(MFCA)の国際標準化に関するわが国の提案が、国際標準化機構(ISO)の環境マネジメント分野の専門委員会(ISO/TC207)によって採択されたと発表した。これにより、わが国主導の下、規格化作業を行うワーキンググループが設立され、3年後を目途に国際規格発行に向けた作業に着手することになる。マテリアルフローコスト会計とは、製造工程で発生する廃棄物等に投じられている原材料・エネルギー等をコスト換算し、製造工程のロスを「見える化」することができる会計手法。同会計は、廃棄物削減と生産性向上を同時に実現する「環境と経済の両立」を果たす点が大きな特徴であり、優れた環境経営の手法のひとつとされている。