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 東北大学、下水汚泥から高純度の水素を高効率で発生する手法を発見

発表日:2011.11.24


  東北大学は、同大学・多元物質科学研究所の張 其武助教と齋藤文良教授の研究グループが、下水汚泥(含水率約80%)から高純度の水素を高効率で発生する手法を見出したと発表した。水素は、燃料電池用ガスや燃料ガスなどとして利用が拡大することが期待されている。同研究グループは、これまでにも木質バイオマスから純度98%の水素をセルロース基準で97%の収率で発生させることに成功。今回、その手法に工夫を凝らし、下水汚泥(仙台市広瀬川浄化センター提供)から粉砕と乾燥工程なしに高純度水素を高収率で発生させることに成功した。下水汚泥は、細かい粒子になっており、無機粉体を添加・混合後、600℃で加熱すると、気体として、水素(H2)89.4%、メタン(CH4)0.7%、一酸化炭素(CO)2.1%、二酸化炭素(CO2)7.8%が発生し、加熱後の固体残渣は炭酸カルシウムが主となる。同手法は、混合‐加熱処理のみで、粉砕処理がないことから、処理コストが大幅に低減でき、加熱して水素などの有価ガスが得られるという。

情報源 東北大学 プレスリリース
同上 詳細版(PDF)
機関 東北大学 東北大学多元物質科学研究所
分野 ごみ・リサイクル
キーワード 水素 | 下水汚泥 | 東北大学 | 高効率 | 木質バイオマス | 高純度 | 東北大学多元物質科学研究所
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