アメリカ環境保護庁(EPA)は、モンタナ州リビー地域の角閃石アスベストについての毒性試験結果を公表し、意見公募を開始した。この地域では特殊な角閃石アスベストが産出され、健康影響が懸念されてきた。EPAは、1999年から曝露リスクの高い場所を中心に除去作業を実施、大量のアスベスト汚染土壌を除去したが、今後も懸念は残るという。予備評価では、発がんリスクについては他のアスベストと同等とされたが、発がん性以外の点で、低レベル曝露時の健康への悪影響が示唆されている。EPAは、住民への情報提供を徹底するため、今回の毒性試験の速報値を通常よりも早い5月の段階で住民に公表した。毒性評価の結果は意見公募を経て確定された後、EPAと地域住民が浄化・健康保護対策を決定する際の指針とされる。EPAでは統合リスク情報システム(IRIS)に基づきこの評価案の審査を進めているが、その結果はスーパーファンド法に基づき同アスベストの浄化責任を負う州や民間企業にも影響を及ぼす。最終的な健康影響評価は2012年9月に発表される予定。
情報源 | アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ環境保護庁(EPA) |
分野 | 健康・化学物質 |
キーワード | アスベスト | アメリカ環境保護庁 | EPA | 汚染土壌 | 発がん性 | 浄化 | 健康影響 | リスク評価 | 毒性試験 | モンタナ州 |
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