アメリカ環境保護庁(EPA)は、環境に有害な冷媒の排出削減に寄与したとして、スーパーマーケット13社(ジャイアント・イーグル、ワイス・マーケッツ、ドロシーレーン・マーケット等)を表彰した。現在、スーパーで使用される冷媒の多くが温室効果の高いハイドロフルオロカーボン(HFC)であり、EPAは食品小売業と共に、冷媒の排出を削減しオゾン層や気候変動への影響低減を図る「グリーンチル・パートナーシップ」の取組を進めている。グリーンチル参加企業は、アメリカ全土で計約1万800店舗を展開、同国スーパー業界の約29%を占め、冷媒の漏出防止や気候配慮型の冷媒への切替え、先進的な冷却技術の活用に努めている。国内スーパーが冷媒漏出量をグリーンチル参加企業の平均まで削減すれば、冷媒交換費を年間1億6900万ドル節約、CO2換算で2900万トン(乗用車約600万台分の年間排出量)の排出削減が可能だという。EPAは店舗ごとにグリーンチル認定を与えており、冷媒としてアンモニアを使用した店舗が今回の最優秀賞を受賞した。