(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、「固体高分子形燃料電池実用化戦略的技術開発/次世代技術開発」に係る平成20年度公募(平成20~21年度実施予定)を行い、審査の結果、京都大学、東京大学など15件の委託先を決定した。固体高分子形燃料電池(PEFC)は、内燃機関を超える高効率な発電が可能で、NOx、SOx等の大気汚染物質の排出がないため、地球温暖化対策等の観点から燃料電池自動車用電源等として大規模な普及が期待されている。しかし、現状の技術レベルは、本格的普及時(2020年~2030年頃を想定)に要求される車両効率60%以上程度、耐久性5,000時間以上、スタックコスト4,000円/kW以下という技術目標とは大きな開きがある。そのため本事業では、あらゆる学術領域の大学、公的研究機関等の先端的な研究ポテンシャルを活用した技術開発を行い、燃料電池技術レベルの飛躍的な向上を図る。