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 (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構、次世代大型リチウム電池用電極中のイオンの動きの視覚化について発表

発表日:2008.08.11


  (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、同機構の産業技術研究助成事業の一環として、東京工業大学総合理工学研究科准教授の山田淳夫氏らが、次世代大型リチウム電池用の電極材料として期待されるリン酸鉄中のイオンの動きの視覚化に成功したと発表した。リチウムイオン電池は、電気自動車等の大型用途に向けた研究開発が活発化しているが、電極材料である希少金属のコバルトが、非常に高価で助燃性も強いため、コストや安全性(発火事故等)の面で大きな課題を抱えている。そこで山田准教授らは、新たな電極材料として、安価で安全なオリビン型リン酸鉄(LiFePO4)に着目。元来絶縁体であるリン酸鉄が、注意深く合成することで高い電極機能を発現することを示してきた。さらに今回、この電極機能の仕組みとして、リチウムイオンがリン酸鉄の結晶中に存在する特定の一次元トンネルの中を動き回っている様子を捉えることに成功した。

情報源 (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) プレスリリース
機関 (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
分野 地球環境
キーワード 新エネルギー・産業技術総合開発機構 | NEDO
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