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 三菱マテリアルなど、油と水を瞬時に分離する「フッ素系化合物」を開発

発表日:2014.10.08


  三菱マテリアル(株)の電子材料事業カンパニーと三菱マテリアル電子化成(株)は、独自のフッ素化技術と有機合成技術により、油水分離を可能とする親水撥油特性を有する世界初の「フッ素系化合物」を開発したと発表した。水も油も寄せ付けない「撥水撥油剤」と水に馴染む「親水剤」の両特性を併せ持つ「親水撥油剤」には、フッ素系材料と、酸化チタンあるいはシリカを複合化した素材があり、建物の外壁に利用された例はあるものの、瞬時に十分な親水撥油性を発現させることは困難であった。今回開発した製品は、優れた親水撥油特性を有し、各種材料に塗布することで油汚れを防止し、除去を容易にすることができる。また、同製品を布製やセラミックス製など各種フィルターに塗布した場合、水を通しながらも油を通さない油水分離フィルターとなるため、河川や海洋における油流出事故の復旧作業、石油資源の採掘現場、金属工場や食品工場の油含有排液の油分離装置など、大規模かつ効率的な油水分離処理が求められる、様々な分野への応用が期待されるという。

情報源 三菱マテリアル(株) プレスリリース
機関 三菱マテリアル(株)
分野 水・土壌環境
キーワード 三菱マテリアル | フッ素 | 油水分離 | 化合物 | 撥油 | 親水 | 撥水
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