農林水産省は、バイオマス活用推進基本法に基づく、新たな「バイオマス活用推進基本計画」が閣議決定されたと発表した。同計画は、平成22年12月に策定された従前の基本計画を見直したもの。地域に存在するバイオマスを活用して、地域が主体となった持続可能な事業を創出し、ここから生み出された経済的価値を農林漁業の振興や地域への利益還元による活性化につなげていくことなどに重点を置いている。そのため、1)高度利用や多段階利用、2)熱利用および熱源としてのバイオガス、3)成功事例などの共有による取組の横展開の促進が講ずべき施策とされている。また、技術の研究開発として、4)バイオマスの混合利用、下水汚泥由来の水素ガス、5)余剰熱、消化液等の副産物の利用技術の確立、6)産業化を見据えた微細藻類等による次世代バイオ燃料の研究開発等の推進に取り組むとしている。