(株)矢野経済研究所は、自動車用二次電池のうちEV、HEV(HV)およびPHV・PHEVに搭載されるリチウムイオン電池(LIB)を対象として、その世界市場に関する調査結果を発表した(調査期間:2016年5月~8月)。2015年の自動車用LIBの世界市場(EV等生産ベース)は、各国政府のEV普及政策や、中国におけるPHEV等販売の急拡大などを受けて、前年比210.1%の27,853MWhと大きく伸長した。同社は、2016年も同様の傾向は続くと予想しており、2016年は、2015年比141%程度の伸びが見込まれるため、39,349MWhに市場が拡大すると予測している。また、EV等向け補助金や優遇政策が2020年まで継続することや、EV等の販売義務比率を誘導している地域があることなどから、2020年における自動車用LIBの世界市場は、155,430MWhに拡大する予測という。